ゴルフストーリー 激闘編-1

 
 
 
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ここでは管理人の体験をもとにした
ゴルフをテーマにした物語を書いていきます。

激闘編-1

ミレニアム年7月末.
 一年の選考を要した北海道特有のクラブ対抗選手選考も決まり、
この週末は一段落した安堵からわずかなBETでプレイが楽しむはずだった。
土曜遅く、堤さんからの申し入れで予選四位の上田さんの突然の参加が決まり。
朝、組み合わせを変え、安田さんを二軍組へ繰り下げ(本人はかなりグレ気味)、
実力伯仲の四人一組が本線前にぶつかり合いで順位を決める事になった。
第一組 石田、川山、安田,石森。
第二組 堤、中山、上田、私。
今年、私は仕事の都合で参加資格が無く補欠にもなれなかったのですが、
過去の実績で代表一軍選手とプレイできる事になりました。
 当日、天候は羽田—千歳便に欠航が出るほどで、
ここKゴルフ場も強風が曇り空を隠れ蓑にしていました。
 スタートは七時06分、インの10番、使用ティはバック。
いつもより日差しがなく、右からの僅かな風。
練習場へ向かう先輩方の声援を受け、前座の1組目がスタートを終えた後。
 「今日はどうします?」
いつもならBET好きの私がルールを決め、プレイを始めるのですが、
予選一位の八柳氏のクラブ対抗に参加できない旨のメールを受けていた私は、
「今日のスコアーはニュージーランドの八柳氏にメールします。
クラブ対抗本番のつもりでやりましょう。BET無しでいきましょう。」
彼は一年を経て決まる選手選考で一番の成績を獲得していたが、仕事の都合で今日も参加できず、
クラブ対抗当日も出場できない事は皆が知っていただけにある種の緊張感が生まれた。
いつもならのトリプルラスベガス、砂外birdie、ベスグロ等とBETが蔓延していくのだが。
今日は本来ならクラブ対抗の練習会でありプレッシャー模擬体験であった。
それぞれがポイント争いで競った結果を受け止め直前の仕上がりをベストにすべく調整し、
自信を本番に向けて取り返すぶつかり合いであった。
それだけに八柳氏の不参加はそれぞれにとって考えるところでもあった。
しかし、それはそれ「19番でのコーヒー代はどうする?」「気合いが入らない!」などあり、
結局、アップルツリーギャングだけにバーディー、ベスグロBETは残った。
 いよいよスタート、忠臣蔵の師直ぎみの大先輩と練習場へ向かうプレイヤーが立ち止まり、見守る中、
メールが緊張させるのか、一軍での順位を意識させるのか、いつもより言葉数も少ない。

 10番 PAR4 375ヤード、ピン位置グリーン中程
オナーはバックの積み順右からで決まり、安定感のあるからだの持ち主上田さんとなった。
ゆったりとティーグランドへ上り、周りを見渡しながらゆっくりと息を吐いている。
左目の不自由な彼は右目一つでボールをにらみ、ゆったりだが力強くスイングした。
わずかに残っている青空とグレイの雲を引き裂くように白いボールが悲鳴を上げるように飛んでいった。
FW残り60ヤード、まさにバーディーを約束されたようなショットです。
二番手中山選手会幹事長。今朝外した腰痛用のコルセットを話題にあげ、
ゆっくりとティーグランドへ、自信を伺わせるような素振りを二度ほど自然に行い。
独特のアドレスを行い、個性的な横から繰り出すようなスィング。
わずかにフックの弧を描き山裾へ向かう。
最近、植え替えた高さのあるヒバに当たり、真横に落下、残り170。
三番手、 堤さん春の大乱調を克服した自信なのかわずかに笑みを浮かべながらゆっくりとアドレス、
戦国時代の武将を思わせるかのように顔面が次第に赤く染まっていく。
ウインタースポーツで鍛えられた両腕とがっしりとした臀部からくり出された、
長尺のドライバーが見事にボールを捉えた。
使い始めたユースピンのボールがかるいドローで答えるようにFWのど真ん中、残り130。
私の番である。最近試合慣れしていないせいかこの三人の威圧におびえた。
それでも、息を吐きながらゆっくりと祈るようにスイングした。
一寸と右肩がつっこみ狙いから大きくはずれ、
先ほどの左樹に当たりそうに飛んでいく。
わずかに枝先を避け先の丘の下段に止まった。
こんなふうにゲームが始まりました。